自宅で仕事をするときに、無線LAN(Wi-Fi)を使って通信するのが最近の主流です。
一部、まだLANケーブルを使ったほうが良い機器もあるのですが、Wi-Fiを使って、家の中のどこでも通信ができるほうが便利ですよね。
ここでは、ネットワークに接続するために必要な設備(有線LAN、無線LAN)について解説します。
そのうえで無線LANと、おすすめの無線LANルータについて解説します。
今回のお困りごと
回答
まず自宅のインターネット回線で、プロバイダから貸し出されているルータに、無線LAN(Wi-Fi)機能があれば、それでWi-Fi接続はOK。でも、もしそのような機能がなければ、無線LANルータを購入することが必要。
有線LAN
有線LANは、LANケーブルを使って通信する方法で、LANケーブルを延長・分岐させるために、ハブを使います。
無線LANは、Wifi接続とも呼ばれ、ケーブルが不要の通信方式です。
この2つを用途によって使い分けることで、通信環境が効率的になります。
有線LANと無線LANの使い分け
近年は、無線LAN(Wifi)の利用も一般的となり、有線(LAN)接続は不要と思われるかもしれません。
ですがアクセスの集中する機器(プリンタやNASや高速で通信したいPCなど)では、その通信量の観点から、有線(LAN)接続を選択するとよいでしょう。
また、有線(LAN)接続は、無線LAN(Wifi)に比べ、トラブル時の原因切り分けが格段に楽だという点も、運用上、考慮したいです。
ハブ(スイッチングハブ)を使う
ハブは、スイッチ、スイッチングハブ、などと呼ばれます。
複数の機器にLANケーブルを配線するために必要です。
自宅での仕事に使う場合、価格帯が数千円~の機種を、ポート数が足りるかどうか、で選べばよいと考えます。
スイッチングハブの選び方
基本的にポート数で選びますが、それ以外には、以下のようなポイントで選べばよいでしょう。
項目 | 推奨 | 備考 |
---|---|---|
ポート数 | 接続する機器の数+1(スイッチングハブ同士の接続用) | 5ポート・8ポートの機器が多い。 |
通信速度 | 1000BASE-T | 近年の主流 |
電源 | ACアダプタ内蔵型 | ACアダプタが電源ケーブル側にあるとコンセントに差す際に邪魔 |
ケースの素材 | 金属 | プラスチックよりも少し高価だが、熱がこもりにくい |
マグネット | 背面にマグネットが付属 | 机の背板などに貼り付けやすい |
LANケーブルの選び方
また、必要となるLANケーブルですが、種別がいくつかありますが、執筆時点(2023.11)では、費用と速度の兼ね合いから、Cat6 を選ぶことを推奨します。
無線LAN
ノートPCやタブレット端末など、LANポートが無い機器や、使用場所が一定でない機器は、無線LANで通信させます。無線LANはWi-Fiとも呼ばれます。
インターネット回線を契約したときに、プロバイダから貸し出されている宅内機器に、無線LAN機能がない場合は、無線LANルータ(Wi-Fiルータ)という機器を購入する必要があります。
2.4GHz帯と5GHz
5GHz帯:速度は速いが遠くまで届かない
2.4GHz帯:速度は早くないが、遠くまで届く(障害物に強い)。対応している機器が多い。
という違いがありますので、基本5GHz帯を使い、通信が不安定なら2.4GHz帯を使うという考え方になります。
ただ、Wifiアンテナ側の機能の向上により、Wifiアンテナ側で自動判別するなど、適応がすすんでおり、意識する必要は徐々に少なくなっていきます。
無線LANの規格
無線LANの規格の名称は、IEEE802.11gやIEEE802.11acのように、IEEE802.11〇〇(アイ・トリプル・イー〇〇)となります。
例えば古い機器を譲ってもらった場合などには、対応している規格の速度でしか通信できません。
規格名 |
最大通信速度 |
周波数 |
IEEE 802.11ax |
9.6Gbps |
2.4GHz帯/5GHz帯 |
IEEE 802.11ac |
6.9Gbps |
5GHz帯 |
IEEE 802.11n |
600Mbps |
2.4GHz帯/5GHz帯 |
IEEE 802.11g |
54Mbps |
2.4GHz帯 |
IEEE 802.11a |
54Mbps |
5GHz帯 |
IEEE 802.11b |
11Mbps |
2.4GHz帯 |
無線LAN(Wi-Fi)が届かない場所がある場合
自宅内で、Wi-Fiが届かない範囲がある場合、中継器という機器を購入することで、Wi-Fiの届く範囲を拡張することができます。
その際の注意点としては、親機となる無線LANルータ(Wi-Fiルータ)と、メーカーを合わせたほうが、トラブルが少なく運用しやすいです。
まとめ:有線LANと無線LANの使い分けはこうしよう!
- 通信量が多い、また同時アクセスを受け付ける機器は、有線(LAN)接続を選択すべき
- トラブルの原因切り分けも、有線LANのほうが圧倒的に楽
有線LANのポイント
- ハブを使って、LANケーブルの届く範囲を延長・または分岐させる
無線LANのポイント
- ルータにWifiアンテナ機能があれば、それを使う。それで不足する場合は、別途無線LANルータ(Wi-Fiルータ)を購入する
- Wi-Fiルータからの電波が届かない場所では中継器を使う。
その際、親機となるWi-Fiルータとメーカーをそろえたほうがトラブルが少ない。