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スモールオフィスの通信トラブルの切り分け【その予備手段】

通信トラブル

通信トラブルが起きたとき、簡単に復旧するものか、数日を要するものなのか、まずその切り分けが必要です。

トラブルの切り分けは、できることと、できないことを確認して、原因を探っていくこととなりますが、基本的な流れがありますので、それをご紹介します。

また、通信にバックアップ手段を持っておくことで、復旧までの数時間、あるいは数日をしのぐことができますので、その確保も重要です。

通信トラブルは大きく分けて2つ

事業所の中で起きているものか、外で起きているものかによって、対応が大きく変わりますので、その確認が必要です。

まず、外で起きている通信障害は、自分ではどうしようもありません。

例えば広域障害(ある地域の広範囲で起きている通信障害)などの場合は、その通信業者による対応が完了するまで復旧することはありません。

そのため、まず通信トラブルが起きた場合は、事業所内部なのか、事業所の外なのか、どこで問題が起きているのか確認する必要があります。

トラブル箇所の切り分け

なにができて、なにができないかにより、トラブルの箇所を特定します。

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ある1台だけが通信できない場合

その1台のPC自体に問題がある可能性が高いです。

機器の故障か、設定上の問題がある場合があります。

有線接続であれば、LANケーブル不良も考えられますので、ほかのLANケーブルに差し替えてみることも有効です。

特定の数台だけが通信できない

通信できない機器が、近接している場合、それらが有線LAN接続であれば、接続されているハブの故障が疑わしくなります。

また無線接続であれば、そのエリアがWifiアンテナが届きにくくなっていたり、他の機器(電子レンジなど)の電波干渉を受けている可能性も考えられます。

すべての機器が通信できない

インターネットにも、印刷など事業所内の通信も、どちらもつながらない

インターネットにも、印刷など事業所内の通信も、どちらもつながらない場合は、ルータなど、事業所内の上流の通信機器の故障が疑われます。

またLANケーブルがループし、ルータやハブなどの機器がハングアップしている状態かもしれません。

それら通信機器の状態を確認し、場合によっては、LANケーブルの接続が正しいか確認することが必要です。

インターネットにはつながらないが、印刷など、事業所内の通信はできている

インターネットにはつながらないが、印刷など、事業所内の通信はできているのであれば、通信自体はできているので、ルータよりも外側であるインターネット通信網や、通信局といった広域通信設備部分が疑わしくなります。

この場合、インターネットプロバイダに連絡し、通信ができない旨を伝えて、問診を受けましょう。

すでにプロバイダ側では、他の利用者からの連絡を受けて、対応を開始しているかもしれません。

障害箇所と対処

障害箇所を切り分けたあとの、対処は次の通りとなります。

通信トラブル
障害箇所 対処

回線~ルータ

インターネットプロバイダに連絡のうえ状況を伝えます。障害状態のヒアリングが行われます。
回線の基地局や電線に問題がある場合は、対処が開始され、終了後に連絡をもらえます。
事業所内に引き込んだ回線に問題がある場合は、技術員の訪問により対処されることとなります。
即日対応されることもありますが、対応が翌日あるいは数日かかる場合もあります。

ルータ配下の通信機器

故障した機器を、代替機と入れ替える、または使えるハブにPCを接続しなおす、などの応急措置で業務をしのぎ、その間に修理をします。

回線やルータに問題がある場合の代替策

回線やルータに問題がある場合、インターネットプロバイダにて対処してもらうことになります。

大きな企業であれば、回線自体をもう1回線バックアップ用に確保しておくということも有効ですが、当記事が想定している小規模事業者の場合、そのような普段使わない回線を確保しておくことは、費用が割りに合わないかと思われます。

そのため、その間の、通信自体の代替手段として、インターネット接続を、ポケットwifiや、スマホのテザリングでしのぐ、ということはいかがでしょうか。

救えるのは特定のPCだけなど限定的になりますが、ご一考ください。

機器 対処
スマホ

テザリング機能が利用可能な契約であれば、そのスマホ経由でPCをインターネット接続させることができます。

ノートPC

Wifiの接続先を、テザリング可能なスマホにする。

デスクトップPC

ノートPCと同様の対処ですが、無線LANアダプタなど、追加機器が必要となるケースが多いかと思います。

テザリングでバックアップ

保守連絡先を把握しておく

保守窓口を把握しておきましょう。

分からない場合は、回線料金の請求書に書いてあるところに連絡します。

請求者とは異なることがありますが、その場合でも、対応窓口を教えてもらえるでしょう。

保守連絡先や、窓口の開設時間など、一覧として管理しておくことが必要です。

まとめ

ここでは、小さなIT環境での、通信手段のバックアップについて解説しました。

通信トラブルの箇所を切り分ける


  • 事業所の内部で起きている障害であれば、接続機器の振り替えや、予備機と交換します。
  • 事業所の外部(インターネット通信網や基地局など)やルータの問題であれば、プロバイダへ連絡し、問診を受けて対処を相談します。
  • 保守連絡先は普段から確認しておきましょう

インターネットの接続の代替案


  • ポケットWifiや、スマホのテザリングで、インターネット接続できます。
    特定のPCだけなど、限定的にはなりますが、復旧までの数時間・あるいは数日の業務をしのげないでしょうか。

 
いかがでしたでしょうか。
通信のトラブルは、広域障害など自分で対処できないものもあるので、早めに切り分けることが重要です。
ポケットWifiやスマホのテザリングなど、一時的な代替案としてご紹介させていただきました。
皆さまのご参考となれば幸いです!