iPhoneの写真や動画が増えて容量が不足したとき、外付けSSDを使うと、パソコン不要でデータを移せます。
iCloudストレージの追加容量購入での対処は、購入してすぐはよいのですが、何か月か後には、また上限に達してしまい、さらに追加の容量が必要、という悪循環になることがありますよね。
また、以前の外付けハードディスクの場合は、パソコンを経由したり、専用のソフトが必要でした。
外付けSSDだとパソコン不要ですし、容量不足への対処が本当に楽になりますよ。
今回のお困りごと
昔のデジカメの写真みたいに、パソコンとか別のところに移したりバックアップできないの?
回答
iPhoneやiPadも、外付けのSSDに、データ(画像や動画)を保存できます。
注意点は、次の2つです。
- 外付けのSSDを選ぶこと(ハードディスクではない)
- iPhone/iPad側のコネクタの形状に注意
今回はiPhoneの画像や動画を外付けのSSDに保存するときの注意点やポイントを、以下の目次の内容で解説します!
外付けSSDの選び方とフォーマット
外付けSSDを選ぶ
SSDであれば、ボックスタイプでもスティックタイプでもかまいません。
外付けストレージ(記憶媒体)は、ハードディスクではなく、SSDを選んでください。
ハードディスクは、iPhoneに直接つないで安定的に使用するためには、パソコンが必要になります(駆動電力の問題等のため)。
SSDも最近はやっと値段も下がってきていて、買い時です。
↓ 私が使っているのはこれ
私は旧型のiPhoneやPCなど、複数のデバイスにもつなぐことが多いので、Type-A接続できるケーブルと、Type-C接続用のケーブルを両方持っています。
↓ 外付けSSDとiPhone/iPad/PCをつなぐケーブルは付属するもの以外に別途購入もできます。
↓ スティック型のSSDでType-AとType-C両方に対応したものもあります。
ただスティックタイプで、両方のコネクタが内蔵されているのは、ケーブル差し替えの手間もいらないし、小さいし、どっちにするか悩みますね。
スティック型もボックス型も同じように使えますので、使用スタイルや好みで選べばよいかと思います。
exFATでフォーマットする
フォーマットする部分だけ、パソコンが必要です。
パソコンに接続して、exFATでフォーマットしてください。
(Windowsに接続する前提で、購入時はNTFSとなっているものが多く、exFATでなければ、iPhone/iPadで表示されません)
exFATは、フラッシュドライブ用のフォーマットで、iPhoneでもWindowsでも読み書きできるというメリットがあります。
パソコンに外付けSSDを接続して、右クリック→フォーマットをクリック
ファイルシステムで「exFAT」を選び、「開始」をクリック
フォーマット形式について
- NTFS:
Windowsの標準ファイルシステムで、セキュリティ、ファイルの圧縮、大きなファイルサイズのサポートなどの機能がありますが、MacやiOSデバイスでは読み取り専用です。そのため、iPhoneやiPadからは、NTFSフォーマットのドライブにデータを書き込むことができません。 - FAT32:
古いファイルシステムで、最大4GBまでのファイルサイズに制限されています。これは、高解像度のビデオファイルなど、大容量のファイルを扱う現代のデバイスには不適切です。 - exFAT:
FAT32の制限を克服し、NTFSの複雑さを避けるために設計されたファイルシステムです。exFATは大容量のファイルやディスクにも対応しており、WindowsとMacの両方で広くサポートされています。重要なのは、iPhoneやiPadもexFATフォーマットのドライブからファイルを読み書きできることです。
つなぎかた
ライトニングポートのiPhone/iPadの場合
ライトニングポートのiPhone/iPadで、外付けSSDを使用する場合の、つなぎ方は次のイラストのようになります。
以前のiPhoneやiPadの標準は、ライトニングケーブルを使用していました。
↓ライトニングケーブルの形状
機種にもよりますが、小さめの外付けSSDの場合、ハードディスク側には、MicroUSB Type-B 3.0という形状がよく使われています。
↓ MicroUSB Type-B 3.0
そしてそのケーブルの反対側が、USB Type-A(よくある形状)だとします。
↓ USB Type-A
そのとき、このUSB Type-Aの形状では、直接iPhone やiPadには接続できないので、変換アダプタを使用します。
その際、注意が必要なのですが、変換アダプタ経由でつないだだけでは、電力が足りません。
そのため、変換アダプタのライトニングポートに、(iPhoneに充電するときと同じように)電源に接続されたライトニングケーブルを接続する必要があります。
そのため、変換アダプタを選ぶときには、ライトニング充電ポートがあるタイプをおすすめします。
ちなみに、iPadの場合は、バッテリー容量が大きいことから、電源につながなくてもよい場合もありますが、機種にもよりますので、電力不足が考えられる場合には、同じくライトニング充電ポートを使用して、電源につないでください。
Type-CポートのiPhone/iPadの場合
Type-Cポートの場合は、電力不足にはなりにくいため、多くの場合、直接接続するだけで使えます。
外付けSSDの、iPhone/iPad側のポートを、Type-Cにするか、Type-Aにするか、ご使用の環境にあわせて選んでください。
iPhone/iPadから画像・動画を外付けSSDに移す操作
iPhone/iPad → 外付けSSD
iPhone・iPadから、外付けSSDに画像を移す場合、対象画像を選択し、左下の「共有」をタップします。
「ファイルに保存」をタップ
表示された画面で接続したSSDをタップ
右上の「保存」をタップします
これでSSDに保存できました。
SSDに保存されていることを確認するには
iPhone側で「ファイル」アイコンをタップして開きます。
接続しているSSDをタップ
保存されていることが確認できます
SSD → iPhoneに画像を移すには
先ほどのように「ファイル」からSSDを開き、移す対象の画像を選択し、左下の「共有」をタップします。
「画像を保存」をタップすることで、iPhoneの「写真」に取り込まれます。
USBメモリもexFATでフォーマットすれば、同様に使えますが、SSDのほうが容量あたりの価格が安いので、おすすめです。
SSDも値段が下がってきて、ひと昔前の外付けハードディスクの価格に近づいたので、そろそろ買い時かなと思ってます!
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