在宅ワーク・副業で、自宅で仕事に使うパソコンの、選び方をご提案します。
基本的に事務作業で使うことを前提に、4年使うことを目標にして、コストと性能をなるべく両立させるための考え方を解説していますのでご参考ください。
*解説はとばしておすすめパソコンをまとめた記事はこちら
在宅ワークや大学の授業で使うノートパソコンを選びました。 性能に対するコスパの良さを基準にしています。 大学など授業の場合は、学校側から、性能の要件が公開されているかと思います。 それぞれの機種に、スペック表を付[…]
今回のお困りごと
回答
仕事の内容と、何年使いたいか、によって性能を検討します。
仕事用なので、過剰な機能は取り除いたシンプルな構成のPCの選び方をご紹介します。
それでは詳しく見ていきましょう。
パソコン選びのポイント
選び方、購入する際の検討ポイントを、いくつかあげてみます。
OS
OS(Operating System)とは、PC、タブレット、スマホ、サーバにインストールされる基本ソフトウェアです。
コンピュータというハードの各部品を制御し、操作するためのインターフェイスを備えます。
名称 | 対処 |
Windows | Microsoft社のOSです。現在はWindows10→Windows11への移行時期です。世界的シェアが高く、様々なパソコンメーカーが作ったパソコンで使われています。事務作業で使うならWindowsがよいでしょう。シェアの高さからソフトも多く、利用用途がたくさんあるパソコンです。 |
MacOS | Apple社が開発したOSで、同じくApple社が作っているMac(パソコン)にのみ搭載されています。画面や文字の描画が鮮明で、画像編集、動画編集に強く、デザイナーに好まれる傾向があります。 |
Chrome OS | 表示Google社が開発したOSで、WEBブラウザである「Google Chrome」を拡張した操作感で、Android用アプリがインストール可能です。安価であり、WindowsやMacOSと比べると機能は限定的ですが、主に教育市場でシェアを伸ばしています。ノートPC購入候補にあがるかもしれませんが、機能的に物足りないことと、使用ソフトの対応状況を考えると、福祉事業所では購入されないほうがよいかと思われます。 |
文書作成のMicrosoft Officeとセットで使うことが多い、また事務作業のためのパソコン、という使用目的であれば、Windowsを選択するのがよいかと思います。
また、WindowsにはHome(家庭用)とPro(企業用)の2つのエディションがあります。
Pro版は、パソコン内のデータ保護や、ネットワーク接続の機能が強く、企業内で統制がとりやすくなっています。
当解説での考え方として、小さなIT環境のネットワーク構成では、Pro版でなくてもよいとしています。
Homeを使いつつ、セキュリティ的な問題に対処できるよう工夫していきたいと考えています。
(どうしても必要となった場合、パソコンが機能的な要件を満たせば、HomeからProへ後からバージョンアップも可能です)
デスクトップパソコンとノートパソコンの概要
形状の差を、どのように考えるかについて、それぞれの特徴は次のようになります。
種類 | 概要 |
デスクトップパソコン | 同じ性能であれば、ノートパソコンよりも安価です。ポートの数が多い等により拡張性が高く、ベースが安価であることから、高性能なパソコンが必要な場合にはデスクトップパソコンが選ばれる傾向にあります。またコンパクトなサイズのものもあり、以前に比べると設置場所は小さく済むタイプもあります。 |
ノートパソコン |
外部への持ち出しや、事業所内でも使用場所を頻繁に変えるようであれば、移動させやすいノートパソコンのほうが適しています。 |
CPU
プロセッサーとも呼ばれ、パソコンでの頭脳に相当し、パソコンの性能や価格に大きく関わります。代表的なメーカーは、Intel社、AMD社です。
Intel社製CPUはCore、AMD社製CPUはRyzenで、それぞれのラインナップは次のとおりです(性能・価格は下にいくほど高くなります)。
以前は、ビジネス用途で使うものはIntel系以外は見かけませんでしたが、近年はAMD社CPUの性能の向上もありますので、十分に検討対象となります。
種類 | 用途目安 |
Celeron | 低価格。ネットの閲覧やメール送信といった簡易な使い方。 |
Pentium | Celeronの上位版。ノートパソコン向け。 |
Ryzen3 | 事務作業 |
Core i3 | 〃 |
Ryzen5 | 事務作業や画像編集・動画編集(軽め) |
Core i5 | 〃 |
Ryzen7 | 重めの事務作業や、高解像度での画像編集 |
Core i7 | 〃 |
Ryzen9 | 高解像度の動画編集など |
Core i9 | 〃 |
メモリ
CPUが演算するときの一時的な処理領域で、作業スペースに例えられます。
たくさんのアプリケーションを同時に立ち上げて作業する場合や、WEBブラウザで多数のタブを開く場合、画像の処理をする場合など、メモリの多い方が、処理速度が早くなります。
Windows10以降、少なくとも4GBのメモリが必要ですが、Windows11では8GB以上、できれば16GBをおすすめします。
画像編集や動画編集をする場合は、16GB以上は欲しいところです。
そのパソコンがどれくらいの容量のメモリを搭載することができるかは、そのパソコンの仕様によります。後から増やすことができない場合がありますので、購入前には確認が必要です。
ハードディスク
メモリと違い、電源を切ってもデータは失われません。データを長期保管するための装置です。
ハードディスクは、衝撃に弱く、故障しやすいのですが、記憶容量が大きくなり、10TBという大容量も珍しくなくなりました。
現在はSSDという装置が、主流となりつつあります。電源を切ってもデータが消えないのですが、メモリ同様、読み書きが高速で、衝撃にも強いというメリットがあります。ハードディスクは壊れない限り使い続けられるのですが、SSDは製品寿命があります。
まだ容量あたりの価格が高いのですが、徐々に安価になってきています。
また、当解説での推奨構成は、NASや、クラウドの利用を推奨しています。それらと組み合わせることを考えると、各PCの記憶容量は、そんなに大きくなくてもよいかと思います。
当解説では、SSDを推奨します。
光学ドライブ
近年はソフトもダウンロードすることが多く、付いていないものが多いのですが、用途としては、以下のようなものがあります。
- DVDやブルーレイディスクをレンタル・購入し、映画や教材や配布資料などを視聴する。
- 画像や動画などをDVDに書き込む
- ソフトウェアやゲームなど、パッケージ版で購入した場合、インストールのために必要
ですが、いずれ使うかもしれない、と理由であれば、事務所の数台のPCは光学ドライブのものにする、あるいは、外付けの光学ドライブを別途購入しておくなどの方法があります。
Office
文書作成(Word)、表計算(Excel)などです。
例えば、業務で行政とやり取りがある場合など、行政のWebサイトでExcelで作成されたフォーマットが掲載されていることも多く、そのときはOfficeが必須となります。
またOfficeにはMicrosoft社製ではない「Office互換製品」もありますが、業務で使う場合には、余分な神経を使うので推奨しません。
PC購入時に、PCとセットで購入すると、Officeが割安となることが多いのですが、そうすべきかどうかは、その事業所のIT環境によります。
買い替え前のPCが、Officeが最初から入っていたような場合、そのOfficeライセンスはPCに紐づいたライセンスであることが多く、新しいPCに移行することはできません。そのためOfficeのライセンスを別途用意する必要があります。
また別の例として、すでにMicrosoft365を契約し利用している場合など、Officeのライセンスはすでに持っているので、PCとセットで買う必要はありません。
Officeのライセンスの保有状況を確認することが必要です。
PCの標準化
事業所内のPCについて、メーカーや、種類をそろえる、あるいは標準パソコンを決めておくことで、運用管理がしやすくなるというメリットがあります。
PC標準化の一例
当サイト管理人が、地域の事業所さんをサポートする際には、固定資産にしたくない、というご要望も多く、そこを踏まえて、4年使えることを念頭においた標準的な設定は次のように考えます。
項目 | 選択内容 | 備考 |
---|---|---|
OS | Windows11 Home | なにか理由があればMAC |
タイプ |
原則ノートPC | 24時間稼働させるような場合や、大画面モニタを使いたい場合など、理由があるときはデスクトップPCとする。 |
CPU | Core i5/Ryzen5 | Microsoft Officeを事務作業で頻繁に使う |
メモリ | 8GB | 値段が下がってくれば16GB |
HDD/SSD | SSD 500GB | NASやクラウドストレージなどが別途あり併用する前提 |
光学ドライブ | なし | 外付けの光学ドライブを事業所で1台持っている |
通常運用としての標準PCを定めておき、動画編集用の高性能なPCや、持ち出し用ノートPCなど、要件に応じた形状・性能のPCは、必要になってから購入を検討すればよいでしょう。
中古パソコンは、ありか、なしか
当解説では、中古パソコンは、使用しないことをおすすめします。
理由ですが、例えば、車は、壊れない限り乗り続けられると言えます。
ですがパソコンは、処理能力が世間に追い付かなくなったときに買い替える必要が出ます。
OSにもサポート期限があり、サポート期限が終了したOSは、セキュリティ更新がされなくなります。
当解説では、サポート期限切れOSを使うことは、セキュリティリスクが高く、業務で使うことは許容できないものと考えます。
その性能からいつまで使い続けられるか、ということで評価したときに、中古価格は割高であることが多いので、中古パソコンは、おすすめしません。
例外的に、期間限定で使うような場合は、中古パソコンも検討対象となるでしょう。
パソコンの購入
量販店で購入できるPCは、もともと個人向けでもあるのですが、不要なソフトが最初から入っているなど不要な上乗せサービスがあり、むしろ手間が増えます。
リースの場合は、一度に多くのパソコンを購入する場合など、費用をおさえることができ、また廃棄のときには返却するだけでよいなどメリットもありますが、PCが壊れるまでは使う、という前提であれば、購入したほうが、結果的には安価に抑えられます。
当解説では、個人用・法人用のどちらからでもよいので、DELL・hp社のWEBサイトから購入することをおすすめします。
DELL社WEBサイト: https://www.dell.com/ja-jp
hp社WEBサイト: https://www.hp.com/jp-ja/home.html
法人向け製品は、修理対応のための部品の在庫なども検討されており、安定的な運用ができるというメリットがありますが、当解説では、小さなIT環境においては、個人向け製品でも、かまわないと考えています。
また多くの場合、オンラインストアであっても、営業担当者の電話サポートもあります。機種の相談や、オンラインストアの操作などを質問することもできます。
ご参考まで、管理人が仕事で使うおすすめノートパソコンを、別記事にまとめていますのでご覧ください。
在宅ワークや大学の授業で使うノートパソコンを選びました。 性能に対するコスパの良さを基準にしています。 大学など授業の場合は、学校側から、性能の要件が公開されているかと思います。 それぞれの機種に、スペック表を付[…]
まとめ
ここでは、小さなIT環境での、パソコンの選び方を解説しました。
- パソコンは、事業所で、標準設定を取り決めておくと管理がしやすい
- 標準設定の決め方として、何年使うかを軸にすると考えやすい
- 4年使うときの一例:
Windows11 home、CPU Ryzen5、メモリ8GB、SSD 500GB - 中古品は良くない
- DELL、hpといったメーカーのオンラインサイトでの購入をお勧めします
例えば「4年」など、耐用年数から逆算して性能を決めて、それをベースに標準パソコンを定めておくことで、機器の買い替えサイクルも計算しやすくなります。
もし業務上、高性能なPCが必要なときは、そのときに用途にあったPCを検討するとよいでしょう。